はじめての猫を飼い始める時に準備するもの【完全版】
初めての猫を飼うことになったけど、何を準備したら良いか分からない!そして、猫のえさやトイレ、猫砂も種類がたくさんあって何を選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか?私はまさにそうでした。
今回は室内猫を飼うにあたって、①はじめから絶対に必要なもの ②必要だけど後ででも良いもの ③あったら良いけど必要ではないものの3つに分けて、実際に準備したものをご紹介します。
準備したものにかかった費用は「初期費用はいくら?猫を飼い始める時にかかるお金」もあわせてご覧ください!
①猫を飼い始める前の準備
猫の餌・水
絶対に欠かせないのが猫のご飯、キャットフードです。一般的には「カリカリ」と呼ばれるドライフードや、パウチや缶に入った水気の多いウェットフード等があります。各キャットフードブランドから多くのフードが出ていますので、猫の嗜好性や体調に合わせて選びましょう。
保護猫でしたら、まずは元々保護主さん宅や保護センターで食べていたキャットフードを与えて、環境に慣れてきた頃に違うフードに変更するのもおすすめです。
キャットフード・水用の食器
キャットフードと水の食器は猫用のものがたくさん売っていますが、まずは猫専用に新たに購入しなくても、お手持ちの食器で問題ありません。猫用の食器を選ぶ時の3つのポイントをご紹介します。うちは陶器のボウルで家に余っていたものを使っていましたが、早食いによる吐き戻し防止とダイエットのために、突起のついたお皿に変更してみました!
・素材
陶器・プラスチック・ステンレスが主流です。陶器の猫用食器は重さがあるので安定感があり、傷がつきにくいため衛生的です。落としたりすると割れてしまうので気を付けて扱ってください。
プラスチック製の食器は、軽くて扱いやすいですが、軽いため食べている最中に動いてしまうかもしれません。また、傷がつきやすいので、汚れや菌が落ちにくいというデメリットも。
ステンレス製の食器は非常に丈夫で錆びにくいのがメリットですが、こちらも軽いため、滑り止めシートを敷いたり、滑り止めがついているものを選ぶのがおすすめです。
・大きさ・深さ
猫が最後までキャットフードを食べられる深さ、かつ食べる時にひげが当たらないくらい大きく開いているお皿がベストです。但し平らなお皿だと浅すぎると食べる時にフードがこぼれてしまいます。ちょうどよいボウルを探しましょう。
・高さ
実は猫用の食器は高さもとっても大切です。高さがあることで、猫が首を下げたり前足を曲げたりせずに食べることができます。キャットフードを床に置くのはよく見る光景ですが、前かがみで食べると喉に詰まらせたり、吐きやすくなることがあります。
にぶも吐くことが多かったため、キャットフードを入れている食器の位置を高くしてみたところ、吐く頻度が減りました!(いまだに吐きますが…)
猫のトイレ・猫砂
こちらも絶対に必要なのが、猫のトイレ!はじめて猫を飼う人にとっては、未知かつ一番不安に感じる部分ではないかと思います。私も猫を飼う前は、猫のトイレはどんな種類があるの?掃除ってどうやるのかな?匂いは大丈夫なんだろうか?と疑問と不安が目目白押しでした。
猫のトイレは、トイレと猫砂を組み合わせて使います。猫砂もキャットフード同様、元々猫が使っていたものと同じものを使うと、こちらも選ぶのが楽だし、猫も安心して馴染めるでしょう。
トイレの種類によって使った方が良い/使える猫砂が決まります。トイレを買うとセットで猫砂とペットシートが付いてくるものがあるので、まずはそれで様子を見てみても問題ないと思います。それぞれの特徴を理解したうえで、自分と猫にあったトイレを選びましょう。
・箱トイレタイプ
必要なもの:箱トイレ+固まる猫砂
トイレの底が平らな、一番シンプルな構造のトイレです。他のトイレタイプと比べると値段が安いものが多いです。使える猫砂はおしっこをすると固まるような猫砂を使い、おしっこやうんちをする度に固まったものをすくって掃除するため、掃除の手間がかかります。こまめにお世話ができる方に良いかも。
・システムトイレタイプ
必要なもの:システムトイレ+固まらない猫砂+ペットシート
トイレの底がすのこ状になっており、すのこの上に固まらない猫砂、すのこの下にペットシートを設置して使います。トイレで猫がおしっこをすると猫砂を通過して、すのこ下のペットシートに吸収される仕組みです。
うんちはその都度スコップで取り除きますが、おしっこは週に1~2回ペットシートを交換するだけで済みます。飼い主にとっても手間が少ないため、人気のタイプです。
うちも、ドームがついたシステムトイレを使用しています。うんちは都度取り除き、おしっこシートは週に1~2回変えて、週に1度お風呂で丸洗いしていますが、毎日のトイレ掃除にかかる時間は5分以下、丸洗いも20分程度で、お手入れが楽です。
トイレ脇に、猫トイレセットとして、スコップと猫砂とペットシートと「うんちが臭わない袋」を大きなバッグにひとくくりに収納しています。色んなところで紹介されている「 うんちが臭わない袋 」は消臭効果抜群で、本当におすすめです。


最近はトイレ掃除セットが入っている窓際のバッグの上でよくのんびりしてるよ!
・全自動トイレタイプ
必要なもの:全自動トイレ+固まる猫砂
その名の通り、自動で掃除をしてくれるトイレです。猫が用を足したことを感知して、おしっこで固まった猫砂とうんちだけを自動で排出、ケースに溜めてくれます。掃除は楽になりますが、お値段はお高め。家を空けることが多かったり、多頭飼いをしているおうちでは便利かもしれません。
爪とぎ
猫にとって爪とぎは毎日する大切な習慣です。段ボール製のものや、麻布をポールに巻いたもの、板状のもの等様々な種類があります。爪とぎは段ボール製の安いもので十分です。 初めて猫を飼う時はただでさえ準備するものが多いので、費用を抑えられるところは抑えていきましょう。
爪とぎの理由や選び方、困った場所での爪とぎ対策はこちらをご覧ください!
脱走防止策
保護猫の譲渡条件にも含まれていることが多い「完全室内飼育」。特に都市部ではスタンダードな飼い方となっています。
外に出さないようにすれば良いんでしょう?と思われるかもしれませんが、猫は瞬発力・ジャンプ力も高く、狭いところでも通り抜けられるため、一瞬の隙をついて飛び出されたら、人間では太刀打ちできません。
そうならないためにも、飼い始める前にできる限りの脱走防止策を準備することが必要です。私は賃貸のアパートに住んでいるので、大きな工事等はできませんが、できる範囲で準備をしましたので、実際に行った対策をご紹介します!
・開ける窓に突っ張り棒とワイヤーネットで格子を付ける

窓は極力開けない方が良いですが、さすがに閉めっぱなしは耐えられないので、突っ張り棒とワイヤーネットを使って格子を付けました。
・網戸ロック
網戸は、簡単に開けられたり、全力体当たりで外れたり、爪で破られたりする可能性があるので要注意です。開けられないように網戸ロックを設置しました。網戸の上側に張り付けて設置するタイプで、爪を立てておくと逆側の窓に引っかかって網戸が開かない仕組みです。
・逆側の窓は開かないように、レール部分につっかえ棒
格子を付けた窓と逆側の窓は開けることがないため、レール部分にコードを束ねる時に使うケースを買ってきてはめています。こうすることで、もし猫が全力で格子側じゃない窓を開けようとしても開けられなくなります。
・他の窓は猫がいる時は開けない、開けたい時は猫を別部屋へ移動
それ以外の窓はベランダに出る窓が2つありますが、基本的に猫がいる時は開けないようにしています。洗濯物を外に干す等どうしても開ける必要がある場合は、猫を別の部屋に入れてから、開けています。
・玄関に突っ張り棒・ネット・鎖でカーテン
うちではリビングルームで猫を飼っていて、玄関までの廊下とリビングルームまでの間に重い引き戸があるので、予備対策として玄関に行くまでの廊下にもネットカーテンを張っています。
天井近くまでの約2mの長さのネットを買ってきて、一番下に鎖を付けて重さで隙間がないようにしています。学校の体育館等にあるような感じです。カーテンの片側は壁にピンで固定しており、もう片側から人間が出入りしています。猫はジャンプ力があるため、あまり低いものですと突破されてしまうようです。
首輪

これはどうしても必須ではないですが、もし万が一に脱走してしまった時に、飼い猫か野良猫かの見分けがつくこと、首輪には飼い主の連絡先を記載しておくと連絡がもらえることから、付けておくのが安心です。
マイクロチップを埋めて登録をしてあったとしても読み取れる機械を持っているのは獣医さんか保健所のみですので、一般家庭で保護してくれた時には野良猫か飼い猫かの見分けがつきません。
猫の首輪にも鈴が付いているものやシュシュタイプ等、様々な種類があります。猫の首輪のポイントとしては、どこかに引っかけてしまった時に外れるように仕様になっていること。引っかかってしまった時に外れないと、窒息してしまう恐れがあるため、猫の安全のためにも、外れる仕様の首輪を選びましょう。
にぶも先日部屋の中にあるクリップに首輪が偶然引っかかってしまい、私が近くにいたので取ろうとしましたが、猫も何かに引っかかってるのに気づき大パニック。猫が暴れて、引っかかった部分が思うように外せないことがありました。
パニックの猫の勢いで、首輪の留め具が外れてくれたおかげで、大ごとにはなりませんでしたが、外れない首輪だったら、より長い時間暴れていたことでしょう。ひやっとした出来事でした。
また、飼い主の連絡先について、直接首輪に書くのに抵抗があるという方は布製や革製でしたら購入時の刺繍サービスを利用したり、ミシンで刺繍をしたりすると良いようです。飼い主の情報が彫られたプレートを付けられる首輪もあります。
私は、すこしでも猫に気持ちよく過ごしてもらえるようにと肌触りの良いフェルト製にしてみました。すぐボロボロになるという口コミもありましたが、今のところそんなに毛羽立ちは目立たないように思います。
連絡先は、常に自分の携帯電話番号が目に入るのは嫌だった&猫に重いものをつけたくなかったので、100円均一でアイロンでくっつくシートを買ってきて、そこに携帯番号と名前を記載し、首輪の内側にアイロンでくっつけました。
②正式に飼い始めたら必要なもの
キャリーケース
キャリーケースは、プラスチック製や布製のものがあります。猫の場合は、あまり旅行に連れて行ったりということはないと思うので、主に獣医さんに連れていくときに使います。
私はこんなポイントからリュック型の布製キャリーケースを選びました。
- 車を持っていないので、歩きでも持ち運びしやすいもの
- 上と横に出入り口があるため用途に合わせて使い分けできる
- スペースを拡張できるので、緊急時に猫のおうちとして使う時に余裕がある
普段から部屋に出しておいて慣れさせておくと猫も抵抗なく入ってくれるようになります。また、猫のにおいのついたブランケットを入れておいたり、餌を中であげたりしてみています。
保護主さんとお話した時に、獣医さんに連れていくときに暴れる猫の場合は、大き目の洗濯ネットに入れていくと良いと伺いました。
大き目というところが重要です。猫は嫌がると全力で抵抗し、小さな洗濯袋には全然入らず、猫・飼い主ともに消耗します。うちには、そうやって無駄にした洗濯ネットが2枚。
洗濯袋という比較的狭いところに入れられると猫も落ち着きますし、キャリーケースを開けた時に猫が飛び出すのを防ぎ、不測の事故や人間・猫お互いの怪我を防ぎます。
爪切り
爪切りはギロチン型と呼ばれる形状のものとハサミ型のものが一般的のようです。私が通っている獣医さんはギロチン型を使っていましたし、私が買ったのもギロチン型。一爪ひと切で切っていけるため、爪切りの時間も短くて済むようです。爪切りは2週間~3週間に1回くらいの頻度でしています。
猫の爪は層になっていて割れやすいので、人間のように気持ちよくすぱっと切れないことも多くあります。初めて切った時はスパッと切れずに、割れるようになってしまって、猫への申し訳なさに震えました。
私はひとりでは難しいので、爪切りの時は2人でしています。獣医さんに教えてもらったのは、猫を抱える時に肘の関節部分を抑えること。こうすることで、猫は手をひっこめられなくなります。
一気に手足すべてを切ることが難しい場合は、右手だけ、左手だけと何回も分けて取り組むと良いでしょう。また初心者は、猫の爪の根本から伸びて見える赤い血管ぎりぎりを狙わず、爪切りの頻度を増やしても良いので、先っぽの鋭い部分が切れたらOKとハードルを下げて取り組みましょう。ギリギリを狙おうとすると切る方も緊張しますし時間もかかり、猫にも負担がかかります。
猫に「爪切り=いやなこと」と覚えさせないためにも、我慢させすぎずに、爪切りが終わったら、おやつを与えるなどして、「爪切り=良いこと」と覚えさせていきましょう。
にぶには、爪切りが終わったら大好物のおやつまぐろペーストをあげています。効果があるかは分かりませんが、その際爪切りとおやつを結び付けるべく爪切りが視界に入るようにアピールしています。
おやつ
通常の食事として与えるキャットフード以外に、猫用のおやつもあります。おやつは必ずしも必要なものではありませんが、ご褒美や気分転換として使えますし、何よりおいしそうに食べる猫がかわいいです。
猫用のおやつもドライフードからペースト状、にぼしやかつおぶし等普段使いのものから高級品まで山ほどの種類があります。
うちでは、「まぐろのペースト」と、小分けの袋になっている「ドライフード」のおやつを使い分けてあげています。おやつも好き嫌いがあるので、色々と試してみるのも楽しいでしょう。また、歯磨き効果のついたおやつ等、機能性があるものも。おやつをあげた時は、そのカロリー分、通常の食事から引くのをお忘れなく。
・猫用おやつ:まぐろのペースト
爪切りや獣医さんに行った後等、猫が嫌がりそうなことをした後の特別なご褒美。スティック状の袋に入っていて、袋を開けたらそのまま口元に持っていき、食べる速度に合わせてペーストを押し出します。
1袋あたりのカロリーが6kclと低めなので、ダイエット中でも安心してあげられます。
・猫用おやつ:ドライフード
獣医さんに行くときに使っているキャリーケースの中にたまに一粒置いて、印象を良くしています(笑)。カロリーが高いので、すでに小袋に分かれているものでも、1~2粒だけにして、残りはジッパー付きの袋で保存しています。
猫用ブラシ

猫といえば、よく自分の毛づくろいをしていますよね。ざらざらした舌で毛づくろいをすることで、古い毛や汚れを取り、清潔に保ちます。しかし、猫の舌が届きにくい場所もあります。そんな時には、猫用のブラシを使ってお手伝いしてあげましょう。定期的にブラッシングをすることで、室内に飛び散る抜け毛の量も減らせます。とは言っても、毎日大量に猫の毛は抜けるので0になることはありませんが。
猫用のブラシには、金属やゴム等素材が異なり、猫によって好き嫌いや向き不向きがあります。私が使っているブラシをご紹介します。ちなみに今気になっているのは、グローブ型のラバーブラシです。手で撫でながら抜け毛も取れるので、使いやすいらしいです!
・金属の刃のブラシ
抜け毛取りを目的とした、金属のブラシ刃がついたものです。正直はじめて触った時は、こんなに固い刃で猫をなでて大丈夫なの!?と思いましたが、毛をすくうようにあまり力を入れずに体に沿わせて撫でると、猫が気持ち良さそうだったので安心しました。特にしっぽの付け根部分や、首の後ろの肩部分を撫でると、ごっそりと毛が抜けます。ボタンを押すことで刃がスライドし、抜け毛の掃除もしやすいです。にぶは、大人しくしてくれる時と、嫌がって逃げる時があります。
・ゴム製のブラシ(ラバーブラシ)
抜け毛というよりも、マッサージを目的とした柔らかいブラシです。とんがりの突起がいくつもついています。ゴムブラシは、抜け毛がブラシに張り付くため、掃除がすこし大変です。金属の刃を使うのがすこしためらわれるお腹側のマッサージや抜け毛対策をしたい時に使っています。
③あったら良いけど必須ではないもの
キャットタワー

室内猫は運動不足になりがちです。もし部屋の中に上下運動ができる家具がない場合には、キャットタワーの導入も検討をおすすめします。子猫や老猫の場合は、あまり高いものを使うと登れなかったり、思わぬ事故に繋がる可能性があるため、猫の年齢や身体状況に応じて準備すると良いでしょう。
私がキャットタワーを決めた時のポイント
- ふわふわじゃなくて布張りで、インテリアに合うもの
- コンパクトだが、高さがある(部屋内に登れる高い場所がない)
- 部屋にマッチした色味
おもちゃ


運動不足解消、そして退屈にさせないためにも、ぜひおもちゃで遊んであげましょう。
にぶのおもちゃは、ラップの芯にリボンの紐を結んだもの、紙袋の紐を切ったもの、フェルトでできたボール、ネズミの形をした鈴の入ったおもちゃです。
気づきました?ほぼ無料でまかなっています(笑) そして、ねずみとフェルトボールももらいもの。猫によってどんなおもちゃが好きか、おもちゃへの食いつきが違うので、まずは身近にあるものから遊ばせてみましょう。
1gまで測れるスケール
お菓子づくりなどをされる方は既にお持ちかもしれませんが1gまで測れるスケールがあると便利です。
猫のダイエットに取り組む方は必須アイテムです!ただでさえ室内猫は太りやすいもの。ダイエットに取り組んでいない猫も、健康管理のためには目安量ではなく、しっかり測って食べさせることをおすすめします。
はじめての猫を飼い始める時に準備するもの まとめ
実際に自分が初めて猫を飼う時に、たくさん調べて準備したものを参考にご紹介しました! これから猫を飼い始める方は、まず「猫の餌」「水」「食器」「猫トイレ」「猫砂・(ペットシート)」「脱走防止策」、可能な限り「首輪」をしっかり準備しましょう!
保護猫の場合は、保護主さんや保護センターにキャットフードや猫トイレの環境について聞いてみるのがおすすめです。